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スポーツサイクルの空気を入れてみよう

スポーツサイクルお手入れの第一歩は空気を入れることです。こまめに空気を入れることでパンクの予防につながります。

スポーツサイクルに多くつかわれているバルブは「仏式バルブ」や「フレンチバルブ」と呼ばれるタイプです。仏式バルブ対応の空気入れを用意しましょう。

樹脂キャップを外すとこんなバルブが出てきます。(①) 次にバルブ先端のネジを反時計方向に回して緩めます。(②) このままの状態では中のパッキンが密着していて、空気の通り道を確保するのに一工夫必要です。

ネジの先端を指で押して「プシュッ」と一瞬空気を抜きます。これで空気の通り道を確保することができました。(③)

上で説明したバルブの状態を断面図で表しました。バルブの構造を覚えると空気を入れるために必要な手順を理解しやすくなります。

ポンプの口金はメーカーによって様々ですが、バルブを差し込んだあと空気が漏れないようにレバーを動かしてロックするやり方は一緒です。

バルブにポンプの口金を真っすぐに差し込んで・・・

レバーを起こして固定します。スポーツバイクで快適に走るためには適正な空気圧を守ることがとても大事です。タイヤに書かれている指定空気圧を確認しましょう。

少し見づらいですが、このタイヤの場合 MAX 8.3 BAR (120 PSI) と書いてあるのが確認できます。これは最大空気圧の指定なので数字通りきっちり入れると乗り心地が硬くなり、疲れやすくなってしまう場合があります。体重によって適正な空気圧は異なりますので、最大空気圧の70%~100%の範囲で調整してみましょう。

自転車は空気圧の調整ひとつで乗り心地が大きく変わります。空気圧を低めにすると路面からの衝撃を吸収しやすくなり乗り心地が良く感じられます。反対に空気圧を高めにすると接地面積が減ることで転がり抵抗が低くスピードを出しやすくなります。また、体重の軽い人は空気圧を低めに、体重の重い人は空気圧を高めに調節すると快適に感じやすくなります。

今回は100PSIを目標に空気をいれてみます。

この状態でハンドルを両手で握って、ポンプの足を支えてポンピングします。

100PSI入りました。

口金を外す時はレバーのロックを解除してから真っすぐ上に外します。勢いよく外れる場合もあるので、手でしっかり押さえるようにしましょう。

はじめに緩めていた先端のネジを締めます。

樹脂のキャップを被せて完了です。 スポーツバイクはシティサイクルと比べて適正空気圧を維持できる時間が短いので、1~2週間に1回程度定期的に空気を入れる習慣をつけると楽しく走ることができますよ。